1.グリーンハウス
グリーンハウスを建物1階の中心付近に配置し、エントランス、バス、ホームオフィス、高齢者室につなげる。熱的には冬期には直射日光がグリーンハウス(土間床)に到達し、そこで集熱した熱をグリーンハウスから1階の隣接した各空間へ、及び吹き抜け空間・階段を通して2階の居間やキッチン、各個室へと循環させる。逆に夏期は日射を遮蔽し、グリーンハウス南側を開口及び通風の利用により熱を排熱する。
2.ホームオフィス
自宅での快適な職場となるように1階に設け、2階の生活空間とは分離する。グリーンハウスと隣接させることにより豊かな仕事場環境が得られる。
3.キッチン・ユーティリティスペースの東南配置
家事の時間の大部分を費やすキッチンは日当たりの良い東南配置とし、南側にデスクスペースを、さらにリビングや吹き抜けを通してグリーンハウスとつなげオープンで明るい雰囲気とする。
4.高齢者対応
高齢者にとって利用しやすいように階段・廊下・トイレ・バス等の計画諸寸法を高齢者対応とし段差をなくす。高齢者室は住宅のメインパブリックスペースであるグリーンハウスに隣接した東南に設け、環境的にはもちろん家族の一員の中での自立した豊かな老後生活を過ごせるよう配慮する。
5.ユニット化、システム化
リサイクルの可能性を限りなく追求し、さらに子供の成長や使い勝手による諸室の変更、模様替えに対応できるように間仕切り、建具、家具などのユニット化、システム化を図る。