PRH値とは?


Life Cycle Assessment (LCA) とは?
 Life Cycle Assessment (以下LCA)は、ある製品や技術の生産から廃棄にいたる直接的・間接的諸問題、特に環境問題を中心に社会に与える影響を総合的に分析し、環境への負荷を低減する方策を検討することである。
 この分析の中心となるのがLife Cycle Inventory (LCI)で、生産から廃棄にいたる各過程での投入資源量やエネルギー量を明らかにする分析である。LCIの中でもエネルギーに関するものをLife Cycle Energy (LCE)、CO2排出量に関するものをLife Cycle CO2 (LCCO2)、物質量に関するものをLife Cycle Mass (LCM)と呼んでいる。
PRH値とは?
 PRH値は、尾島研究室が独自に策定した資源循環の度合いをはかる指標で、Life Cycle Mass の一つの評価手法である。100年間を単位として、その間に排出される廃棄物の総量で、建設時の投入物質量を除したものである。ある住宅が全く補修をせず、100年後に廃棄されたとき、PRH値は1となる。

(注)PRH値は建築の評価指標として、低環境負荷としての指標と資源循環としての指標の両方の性格を持ったものとして作ろうとしています。資源循環のみの指標であれば、リサイクルが完全であれば寿命は関係ありません。しかし、そのためのエネルギーを考えるとやはり長寿命化したほうが低環境負荷ということになります。

 いま、その両方を同時に評価できる指標としてPRH値を提案しているわけです。計算方法についてなにかご指摘・ご意見がありましたら、是非ご指導下さい

PRH Project に戻る

Last Modified 1997/11/6